楽園の地図77号 ニューヨークで食い倒れよう!

Williamsburg Bridge, Manhattan, New York
もくじ
はじめに ウクライナ、停戦?
今週の楽園 「ニューヨークで食い倒れ(NYC/アメリカ)
今週のオアシス 「The Donut Pub」(マンハッタン/NYC/アメリカ)
今週楽園に行けない人のために 「マネーボール」(オークランド/アメリカ)
今週楽園で聴きたいBGM 「ネバやんとスチャやん」/スチャとネバヤン(東京/日本)
おわりに
はじめに
ウクライナ、停戦?
度々気にしているウクライナ情勢の話ですが、今週に入って、プーチンとトランプが会談するかもしれないという話になり、俄然停戦が見えてきました。どんな理由であれ、戦争が長引いて人命が失われるのは防がなければいけません。バイデン時代は止められなかった戦争をトランプが止める可能性が出てきたこと。結局のところ米露の対談で物事が動く(欧州各国はそれでいいの?)時代というのはまだ続いているんだなどとさまざまなことが去来しました。
戦争は終わらした方がいいんです。いいけど、もし今終わらせると、現在ロシアが占領しているウクライナの領地はロシア領になるでしょう。そうるすると結局のところ、強い国家が正義に反して侵攻を開始して領土を力づくで奪っても、誰も文句を言わない世界が出来上がってしまいます。それはひょっとすると別の脅威を生むかもしれません。という懸念については、ジャーナリストの豊島晋作さんがYoutubeでわかりやすく解説してます。よかったら見てみてください。
難しい判断ですけど、私は現状の判断としては、領土を放棄して和平を図るしかないんじゃないのかなというのが苦しいけど結論です。残念ながら、このまま戦ってウクライナがロシアを追い出す未来は想像できないからです。ただ、思いの外ロシアは損したんじゃないかと思います。コーカサスと中央アジアの国々は戦争後今まで以上にロシアを警戒しロシアと距離を取る政策をすすめてるし、バルト三国やフィンランドなど近隣国もロシアへの警戒を理由に一層西側との結束を固くしました。シリアでもロシア離れが鮮明ですよね。つまり、ロシアから見ると仲間が減った状態です。プーチンはああ見えて、予想外の展開に焦っているのかもしれません。
世界では判断が難しい状況が続いていますが、和平を願う限りです。では本編。
今週の楽園 ニューヨークで食い倒れ(NYC/アメリカ)

ニューヨーク、みんな好きですよね。いいところたくさんあります。まずこれはニューヨークに限らずアメリカ全般に言えますが、人が温かい感じがします。1人でぼんやりしてると「楽しんでるか」と話しかけられたり、「お前のそのシャツいいな」と言われたり、なんてことない挨拶をしてくれます。あと、私はそれほどでもないですが、お買い物が楽しいです。ストリート系のアパレルは東京にもたくさんありますが、東京よりごてごてしなくてシンプルだけどかっこいい洋服が多い印象。私は普段服を買わないのですが、ニューヨークではスニーカーを3つも買ってしまいました。あと、セントラルパークもいいですよね。都会の中の公園といえば、代々木公園なんかもありますが、何かが決定的に違います。日本の公園はファミリーのためにあるという感じがしますが、ニューヨークの公園は多くの人がくつろいでいる印象です。
でも私が思うに、ニューヨークの一番の魅力って、ご飯だと思うんですよ。うまい飯がたくさんあります。東京もなかなか美味しい街ですけど、ニューヨークも負けてないんじゃないかな。レストランの並びだけで考えて、世界でどこに住みたいか考えると、ニューヨークはかなりいい線行く気がします。
ニューヨークで美味しいレストランを選ぶコツは、なるべくシンプルなメニューを選ぶことです。たとえば、Mighty Quinn's Barbequeという私が好きなレストラン。バーベキューのお店なんですがこれがまた美味しいんですよ。

Brisket(ブリスケット)という、アメリカのバーベキューでは定番の部位を使ったメニューがあるんですが、これが格別です。ソースはかなり控えめで、あとは岩塩が振られているだけ。素材と製法に自信があるのか、ほぼ味付けせずに提供しています。付け合わせのブロッコリーや豆のスープ、美味しかったな。ライスやパン? いらないいらない。ここではとにかく肉をもりもり食えばいんですよ。Brisketは11ドルでこの量。あとの付け合わせはいくらだったかメモがありませんが、かなり満足感がありました。
あ、バーベキューといえば、ぜひ食べてほしいのがパストラミサンド。パストラミサンドって日本でもありますよね。燻製した肉がスライスされたやつをサンドイッチで挟んだやつ。日本のパストラミサンドのようなしみったれたもんじゃありませんよ。KATZ'S Delicatessenのやつは最高です。

ヴォリュームがすごい。
ヴォリュームが半端ないんですが、肉は燻製で蒸されていて油が落とされているので、けっこうペロリといけちゃいます。断面はこんな感じ。

あらためて見返してもすごい。観光名所になるわけだ。
ここはかのウッディ・アレンも愛したお店。これが不思議と、長生きする映画監督は肉好きが多いんですよ。黒澤明も宮崎駿もなぜか肉が好き。肉がクリエイティブの持続と関係があるんでしょうか。このお店は知人(友人と呼ぶのはおこがましい関係)の丸山ゴンザレスさんに教えてもらったんですが、いいお店ですよ。
ちょっと肉の写真が続いたので次は野菜にいきましょう。ニューヨークに数店舗かあるfresh&coも私が大好きなお店。

サラダのお店ですが、Subwayなんかと同様に、野菜がたくさん並んでるなかで、それをくれ、あれをくれと指差しでオーダーできるので、自分が食べたいものだけ食べれて最高です。

というわけででーんとグリーンのサラダをドカ盛りでこの日は食べました。日本のサラダみたいにちまちましてなくていいですよ。野菜を思いっきり食べたいと考えた時に、東京だとCrispサラダワークスとか、いくつかの店舗にいくしかないんですが、ニューヨークの場合、こういうサラダ屋さんがたくさんあるし、デリのお店でサラダだけ大量に買ってもいいし、これは不思議なんですが野菜の出来が日本よりもいいんです。たぶんアメリカは日本と比べて農薬の使用の基準が厳しかったり、いろいろ理由はあるんでしょうが、とにかくアメリカは野菜も肉も日本より美味いです。
だいたい昼はこうやって、サラダを食べたりバーベキューを食べたりして過ごしてました。
夜はできたら、人種のサラダボウル、アメリカを感じるべく、各国のエスニック料理がおすすめです。私の一番のおすすめレストランはイーストビレッジにある中東料理のお店。中東風のピザを出してくれるんですが、これがイタリアのピザとかなり違ってるんですがうまいんですよ。こんな感じ。

中東風ピザ
なんか写真だとうまさが伝わらないかもしれませんが、まずピザ生地が薄くてパリパリなのと、ひき肉を中心としたペーストが乗っていてうまいんですよ! 中東といえば私はフムスが大好きなんですが、この日はフムスとサラダとミートボールとピザを頼みましたが、どれも大満足でした。観光でもよくいくウェストヴィレッジの中心部になるので、ぜひ行ってみてください。あ、ミートボールはこれ。なんかわからないけどこれまで食ったミートボールでいちばん美味しかった!

おいしいミートボール
米がインディカ米なのもよかったな。ここだけの話、私は日本の米がネバネバしてあんまり好きじゃありません。とかいうと非国民扱いされるのであまりよそでは言わないようにしてるんですが、ここだけの話。

店内もこんな感じで重厚感があって素敵ですよ。
そうそう、中東料理といえば、アフガニスタン料理も美味しいとこ知ってます。Ariana Afghan Kebabというお店なんですが。

これはアチャックというアフガン料理。要は餃子のようなダンプリングに、ひき肉とひよこ豆とヨーグルトソースのようなものがかかってるんですが、んまーい。すべてが調和したメニュー。私は先述の通りフムスが好物なので、頻繁に中東系の料理屋さんには行くんですけど、アフガン料理を出してるお店ってあんまり知らないんですよね。さすがニューヨーク、どんな国の料理でも食べれますね。
そのほか、タイ料理もタコスもベトナム料理もインド料理も食べたけど、どれも美味しかったな。なかには現地で食べるより美味しかった料理もあります。おそらくですが、みんなニューヨークに出店するにあたり、各国料理が国の威信をかけてまずい料理は出しちゃいかん、と思っているのかもしれません。もちろん、リトルイタリーで食べたピザも最高だし、日本人が出店してるラーメンも最高でしたが、最後は中華料理で締めます。

新和合飯店。ニューヨークにずっといると、久々の漢字が落ち着く
新和合飯店の漢字(繁体字)を見かけたとき、ああ、やっぱ漢字っていいなと思いました。チャイナタウンにはそれこそ横浜ぐらいの規模でたくさんの中華料理があるんですが、まだ掘り切れてません。暫定1位は新和合飯店ですが、まだまだ他にもたくさんの中華料理屋さんがあるので、次にニューヨークに行った時には中華料理をたくさん食べたいと思います。
ところでニューヨークにいつか住みたいなと考えています。生活コストは高いですが、友人もいるし、日本人も多いから住みやすそうだし。ただ、バンコクやデュッセルドルフなんかと違って、明確な日本人街ってニューヨーク、特にマンハッタン島にはないんですよね。そうは言っても、ニューヨークで英語の発音が悪いアジア人として生きるのはそれなりに大変そうです。ミッドタウンにはコリアンタウンがありますが、そこまで規模は大きくないし、ミッドタウンの韓国人は上昇志向が強くて私なんか相手にしてくれないかもしれません。そこでチャイナタウンです。
ニューヨークのチャイナタウンに住めば、なんとなくアジア系として日本人が住んでいても浮かないし、外に出れば中華料理屋はたくさんあるので外食には困りません。体調は悪いけど病院に行くほどではないときは漢方も買えます。
そこで中国語も少しマスターして、ニューヨークのチャイナタウンで暮らすという未来は第2、第3の人生としてアリなんじゃないかなと思います。誰か一緒に移住しません?
今週のオアシス The Donut Pub(マンハッタン/NYC/アメリカ)

その日は深夜にマンハッタンの7thストリートを自転車で南下して、ウェストヴィレッジという有名なエリアに行こうと思っていました。ウェストヴィレッジは音楽で有名な地域なのですが、今でもヴィレッジバンガード(本屋じゃないほう、ジャズクラブ)など、有名なライブハウスが密集するエリアです。そういうお店に行ってみたかった私、道の途中でネオンに吸い寄せられるように一つのお店に近づきました。マンハッタンといえども、住宅街に近いエリアにはあまり明かりは多くありません。夜はどこにだってコンビニが存在するアジアのほうが明るいと思います。そんなひっそりとした住宅街に、深夜1時にドーナツ屋の明かりが煌々とついていることに吸い寄せられて。
そこは、「THE DONUT PUB」(ドーナツ・パブ)とシンプルな名前で名付けられた、こじんまりとしたお店でした。

なかに入ると確かに、さまざまな形のドーナツが並んでいて、これはまあ、日本人にとってみると、ミスタードーナツや、クリスピークリームドーナツなんかでもよく見る光景なので、なんで私がこのお店に惹かれたのか、正直わかりません。それが深夜だったから、という理由以外はありません。深夜1時に、ドーナツを食べ、コーヒーを飲む。こんな背徳感がありますか? そもそもドーナツは小麦や卵でできた生地を油で揚げたものに砂糖をまぶしたもので、正直に言って健康にいい理由は一つも思い当たりません。コーヒーは無糖で飲む分にはそこまで害があるわけではありませんが、でも、深夜1時に飲んではいけないものです。眠れなくなるからね。
でもその日は、いてもたってもいられず、PUBの看板をくぐり、控えめにOld Fashionedをつかみ、レジに進んでいました。店員はコーヒーか?と聞いてくるので、「はい」と答えました。
カウンターに運ばれたドーナツとコーヒーを眺めた瞬間、はて私は何をしているのだろう、という気分になりました。絶対にここをスルーしてウェストヴィレッジに行くべきだったのです。このひっそりとしたドーナツパブに、私の栄養になるもの、私を揺さぶるものは一つもないからです。
でも、ドーナツとコーヒーを眺めていると、ふと深夜にこういうことをする背徳感に高揚している自分もいました。
「ああ、失敗だ。失敗したよ。なんで深夜にドーナツなんか頼んじゃったんだ」
と私は日本語でつぶやきました。しかし私の顔は意に反して笑顔でした。PUBなので小さなカウンター席があるだけのお店で、店員さんと目が合います。店員さんは私をみてニヤリとしました。
The Donut Pub
今週楽園に行けない人のために マネーボール(オークランド/アメリカ)
微妙に古い映画になってきたのであんまり話題になることはないんですけど、2011年の映画「マネーボール」は私が大好きな映画の一つです。私は映画が好きなんですけど、映画を見て泣くことってあんまりないんですが、この映画は数少ない泣いた映画の一つです。というのも、主人公の境遇が私を見ているようだったんですね。
2006年、日本では会社法が変わって、1円から株式会社が作れるようになりました。逆に言えば、それまでは300万円の資本金がないと株式会社は設立できなかったんです。そこで私は、会社を作ることにしました。当時私はしがないフリーライター。月収は20〜30万円。周囲の評判はすこぶる悪く、お前なんかに会社なんてできないと散々馬鹿にされました。なんでだろ。今でもなお、なんで私がそんなに人に評価されてなかったのかよくわかりません。でもとにかく、そういう状況でした。
私は「会社の作り方」的などこにでもありそうなHow to本を読んで、「会社には売りとコンセプトが必要」と書いてあったので、兼ねてから温めてきたアイディアである「ある売りを持った編集プロダクション」を起業しました。当時はその売りを持った会社はほぼなかったので、比較的最初からわりとうまくいきました。これは業界の話なので割愛しますが、表向きな会社の売りの他に、会社の財政面を工夫するために、また別の工夫を施しました。その特性は、すごく地味な話なので、実はあんまり誰にも知られていません。企業秘密ってやつかもですね。
こうして会社はそれなりにいいスタートを切りましたが、それは私の孤独な戦いの始まりでもありました。そもそも最初から誰も私を評価してくれなかったので孤独ではありましたが、少なくても僕の会社に集まってくれた社員は仲間という認識がありました。しかし、私には野心があったので、この会社をもっとうまく運営するために、ある工夫を施すことにしました。その「工夫」の全容を理解してくれたのは、広告代理店から転職したある社員だけでした。私は密かに社内改革を行うことにしました。そのためには、とにかくスタッフを一新しなければいけないことに気づいたのです。
そうは言っても、零細企業に転職してきてくれる社員は、大手企業に就職を希望する社員と比べ、圧倒的に数もやる気も劣ります。私はとにかく、採用こそが肝だと心に誓いながら、どうすれば大手企業の採用網には引っ掛からなかったけど優秀な社員を揃えることができるのだろうと思案しました。結果的に、日本のほとんどの企業の採用基準は、なんでもそれなりにできるマルチプレーヤーを採用していることに気づき、多少本人にウィークポイントがあっても、それを補える強い点があれば採用して、社内で、あるいは案件のチームごとに弱点を補い合えばいいと気づいたのです。それが私なりの経営理論でした。なぜなら、私自身もいびつな能力を持つ人間だったからです。いびつな人間だって、無能なわけではないことを私は知っています。だから、いびつだけど光る人材を次々と採用しました。
この映画の奮闘は、まるでその時の私を見ているようです。周囲は私が何をしているのか、なぜかほとんどわかってくれませんでした。ある人は魂を売ったとか、編集の仕事を愛してないとか。業界で有名なライターを相手せず、無名だけどこちらとしては必要なライターをアサインし続けたからです。
でも、誰もが自分が主人公の物語を生きてるので、あなたもきっと、どこかで誰にも理解されない人生を生きているのでしょう。私もそうです。私は基本的に誰にも全容をあまり理解してもらえず、今日もこうして孤独に生きてます。
映画の話に戻りますが、結局のところ彼は勝負に勝ったのでしょうか、負けたのでしょうか。プライドがない、勝つためならなんでもいいのか、と批判された彼のプライドはどこにあったのでしょうか。
私も、この映画のブラピも、ある意味で失敗の人生かもしれません。でもそれは、あなたの価値基準の話であって、私は常に自分の中の何かと闘いながら、毎週メルマガを書き続けています。
今週楽園で聴きたいBGM 「ネバやんとスチャやん」/スチャとネバヤン(東京/日本)
スチャダラパー、わりと好きなんですよね。小沢健二とコラボしてた頃(ブギーバック)とかはめちゃくちゃ人気だったと思うんですが、その後ちょこちょこ話題になることはあって名前は知ってると言う方が若い人でも多いと思いますが、でも、若い人も、あるいはブギーバックを聞いていたようなおじさんおばさんでも、現在のスチャダラパーがどんな活動をしているかご存知の方はもう少ないはずです。
そんな方に聞いてほしいのが、たとえばこの、Never Young Beach(ネバヤン)とコラボしたこの曲。この曲はもうわかりやすく「たられば」の曲です。ああだったら、こうだったら、東京たらればおじさんの曲。すごくわかるんですよね。この歳になって、ああ、あの時ああしてれば。こうしてれば。そう悔やむこと、めちゃくちゃあります。ああ、ニューヨークに住んでいたらな。あの子と付き合ってたらな。そんなあなたを慰める、とてもいい曲ですよ。
スチャダラパーが出てきた当初、日本にHip Hopなんてものは、少なくても大衆レベルでは存在しないも同然でした。いとうせいこうも高木完もすでに存在したから、彼らは本当の意味でJapanese Hip Hopの始祖ではありませんが、それでも大衆レベルに広めたと言うのは、少なくてもDragon Ashが出てくるまでの期間はスチャダラパーが果たしていました。そういう意味で、もっと伝説のように扱われてもいい存在ではあります。が、なんか本人たちのキャラクターがそうさせるのか、とにかくそうはなってません。でもなんか、ここ数年のスチャダラパーはほんと、いい曲いくつか作ってるんですよ。エゴラッピンとコラボしたこの曲とか。
これらは、2017年と2021年の曲。エゴラッピンとのコラボはボーズが48歳、ネバヤンとのコラボのときはボーズは52歳の計算。まあとにかく、アラフィフの親父が必死にライムを繋いで頑張ってるわけですよ。そしてフラットに見ると、最も人気があった時期よりレベルが高いことをやってるんじゃないかな、なんて思ってます。今は若くてやんちゃしてるラッパーたちも、それを応援してる人たちもいずれ歳をとります。そんななか、日本のHip Hopという現状若者の音楽とされている中でいかに歳をとるか、という道なき道を、スチャダラパーは孤軍奮闘で突き進んでます。失敗してもまだ次の朝がきます。そして次の朝は、これまでにない名曲があなたにも作れるかもしれません。これまでにないほど誰かを愛せるかもだし、これまでにないほど何かに夢中になれるかも。
おわりに
助手「はーあ。船長。僕、彼女がほしいっす」
船長「どんな女の子がタイプなの?」
助手「うんとねえ。趣味が一緒で、服がおしゃれな女の子」
船長「へえ。服がおしゃれって例えば誰みたいな?」
助手「カニエ・ウエストの奥さんみたいな」
船長「あれはおしゃれっていうか・・・。。(知らない人は確認しよう)」
助手「ねえねえ。船長は誰が好き?」
船長「Chelmicoのまみこ」
助手「だ、だれだっけ?(知らない人は確認しよう)じゃ、じゃあ女芸人なら誰が好き?」
船長「なんで芸人限定なんだよ。うーん、うーん、じゃあヒコロヒー」
助手「ああ、なんかわかる。わかるよ! 僕はねえ、スパイクの小川」
船長「だ、だれ?(知らない人は確認しよう)」
助手「えー、じゃあ、K-POPの人なら?」
船長「NewJeansのヘリンかな」
助手「まあね。僕はねえ、、シンガーソングライターのStella Jang(장성은)」
船長「だ、だれ?(知らない人は確認しよう)」
助手「まあでも、9m88もやっぱいいよね。台湾だけど」
船長「だ、だれ?(知らない人は確認しよう)」
助手「Phùng Khánh Linhもいいよね。ベトナムだけど」
船長「さ、さっきから誰なんだよう」
助手「YouTuberだったら、ヘラヘラ三銃士のさおりんだね」
船長「なんかほんの少しだけ名前知ってる気もするけど顔は知らないよ。」
助手「ま、そんなとこっすかねえ。風呂入ってきまーす」
船長「あーあ、昔だったら好きなタイプで名前が挙がるひとなんて10人ぐらいしかいなかったから、話がすごくわかりやすかったのにな。。」
(つづく)
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